最近アメリカのミレニアル世代を中心に広がっているのがファイヤームーブメント(FIRE)という生活スタイルです。
「クビにする」という意味のワードではなく、
の頭文字をとったものです。
この生活スタイルを簡単に表現すると
「100万ドルをなるべく早くためて、アーリィーリタイアする。その後は、その資金を運用益で生計を立てる」
ということになります。
さらに、その内容を詳しく見てみると
・運用は年間3~4%のインデックス投資が中心で、リスクは冒さない。
・ポイントやマイルを活用してなるべく現金は使わない。
・コストコなどの大量買いスーパーを活用して、決して贅沢な暮らしもしない。
・アメリカの州税がかからない州に引っ越す。
・彼らのファイヤームーブメントの価値観のブログを発信して、そこから広告収入を得る。
この考え方は最初アメリカから広まったのですが、現在ではオーストラリア、ニュージーランドの英語圏でもファイヤームーブメントのコミュニティーができています。
労働を嫌う欧米人特有の価値観
ある程度のお金ができれば、若いうちにアーリーリタイアするというのは、欧米人特有の考え方で、日本ではなかなか受け入れがたい価値観かもしれません。
キリスト教圏では、「労働は原罪」という考え方が強く、ある程度財産ができて、必要がなくなればわりとさっさと退職してしまう人が多いです。
とにかく彼らは極力労働することを避けているように見えますね。
労働を憎んでいるというレベルかもしれません。
欧米人が無駄な労働が極力しないというのは知っていますが、その考え方を極端に推し進めたのが、ファイヤームーブメントということなのでしょう。
このファイヤームーブメントの実践したの中心はシリコンバレーのエンジニア達で、極端に合理的な考えかたの持ち主が多いようです。
また最近進歩の著しいAI進化によるシンギュラリティの到来で、BI(ベーシックインカム)社会が来ることを見越していることも関係あるかもしれません。
日本人の海外移住でも応用可能
私はこのファイヤームーブメントという考え方が自分が将来考えている移住生活と言うものに大いに参考になる気がしました。
他の記事で触れた、海外で投資家生活をしている与沢翼のように投資で生計を立てている点は共通しています。
しかし、彼らは投資で決してリスクは犯さず、日々の生活が維持出来ればいいという程度の内容なんです。
私自身は与沢翼のようにボロ儲けするほどのリスクは犯したくないけれど、ファイヤームーブメント実践したのように極端に質素に生きると言うのをあまり気が進みません。
まあ、現時点での自分はその中間ぐらいのスタイルの生活を目指したいところですね。
このファイヤームーブメントを実践しているアメリカ人は、アメリカ国内で生活しているのですが、海外に移住すればもっと楽な生活ができるんじゃないの?という感想を持ちました。
ただ、調べてみると、アメリカは税制が属人主義で、海外に移住してもアメリカの税金を逃れることができず、海外移住は節税には効果がないようです。
アメリカ国外の方が物価は安いでしょうが、やっぱり節税できないんじゃ、価値は低いと言えます。
しかし、日本はアメリカとは違い、属地主義の税制(居住している国で税金を納める) ですから、海外移住すれば相当な節税ができます。
つまり、このファイアムーブメントと海外移住を組み合わせれば、日本人はアメリカ人より豊かに生活できるんじゃないでしょうか。
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